面接で次のような自己紹介をしていないだろうか。
面接での自己紹介は、あなたの第一印象を形成する重要なものだ。自分の大学名やを伝えるだけでは不十分だ。
上の例では、自分の大学名やを伝えるだけではなく、アルバイトの話や留学の話もしている。何がいけないのだろうか。事実しか話していない点が不十分なのだ。
自己紹介の目的とは何か
そもそも自己紹介の目的とは何だろうか。自己紹介の目的といった場合、企業側からみた目的と、就活生からみた目的がある。
企業側からみた目的
企業側からみた目的は次の2つが挙げられる。
- 就活生の緊張を和らげる
- 就活生のおおよその人物像を知る
就活生の緊張を和らげる
就活生の緊張を和らげて、面接で力を発揮してもらうことが企業側の目的の一つだ。最初に氏名や所属など、話しやすい質問をすることで、リラックスした雰囲気を作り出すことを意図している。面接の目的は学生の真の姿を理解することだが、緊張のあまり自分を正確に伝えられない学生もいる。そのため、面接官は学生の緊張を和らげ、真実の姿を正確に評価するために自己紹介を促している。
就活生のおおよその人物像を知る
もう一つは、就活生のおおよその人物像を探ることだ。自己紹介で話した内容に対して、深堀の質問をするときもあるので要注意だ。
このような企業側の目的に留意しつつ、就活生から見た目的(ねらい)を見てみよう。
就活生からみた目的
採用面接における、就活生の側からみた自己紹介の目的は次の2点である。
- 面接官に良い印象を残す
- 面接の流れをつくる
一つ一つ見てみよう。
面接官に良い印象を残す
面接官は一日に何人もの就活生を見る。面接が終わると評価会議がおこなわれるが、面接官に覚えてもらっている就活生は有利になるだろう。そこで、就活生にとっては面接官に良い印象を残す、自分という人間に興味を持ってもらうことが大事になってくる。
面接の流れをつくる
自己紹介の内容に深堀されることもあるだろう。深堀されてOKな話題を自己紹介に入れておきたい。適切な自己紹介をおこない、面接の良い流れを引き寄せたいところだ。
自己紹介で話す内容
上記の目的を頭に入れつつ、自己紹介で話す内容について考えてみよう。
- 挨拶
- 大学名、学部(、学科)
- 氏名
- 自己PR、強み
- 学問、サークル、バイト、留学など
- 意気込み
上記の内容を、特に時間指定がなければ1分程度で自己紹介するのが良いだろう。
話す内容以外に気を付けること
上記では、自己紹介で話す内容について記載した。話す内容以外にも気を付けることはある。リストアップしてみよう。
- 表情
- 話すスピード
- 声のトーン
- 視線
- 自然さ
- 作法
その他のポイント
- 簡潔に、ポイントを絞って:自己紹介は長くなりすぎないようにしましょう。あなたの経歴や経験、スキルなどの主要なポイントを絞って伝えることが大切です。
- 明確な目的:自己紹介の際には、その企業や職種に応募する理由を明確に伝えることが重要です。
- 正確な情報を提供:誇張や偽りのない、正確な情報を提供しましょう。誠実さは非常に評価されます。
- ポジティブな態度で:自己紹介の際には、ポジティブな態度を持って伝えることが大切です。過去の失敗やネガティブな経験に焦点を当てるのではなく、それを乗り越えた経験や学びを強調すると良いでしょう。
- 聞き手の視点を意識する:自己紹介は、あなたを知ってもらうためのものですが、聞き手の視点を意識して話すことが大切です。何を伝えるべきか、どのように伝えるべきかを考えながら話すことで、より伝わりやすくなります。
- 体調管理:面接当日は、十分な睡眠をとり、体調を整えて臨むようにしましょう。疲れや体調不良は、コミュニケーション能力や思考力に影響を及ぼす可能性があります。
- 服装や言葉遣いに注意:企業や業界の文化に合わせた服装を選び、礼儀正しい言葉遣いを心がけることも大切です。
- 練習を重ねる:自己紹介は何度も練習して、スムーズに話せるようにしましょう。練習を重ねることで、自信を持って話すことができるようになります。